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ハーブのある生活 第3回「日本のミント?」

「ハーブのある生活」第3回を掲載致します。

こんな時期(原発問題…その他)だからこそ、
自然や植物や地域を考える事が必要かもしれませんね。

ということで、第2回を掲載します。
(前にも書きましたが、以前雑誌や新聞に掲載された文章です。なので、
少しかしこまって書いています…ご容赦下さい)

ハーブのある生活(5回目)
・表題;日本のミント?
世界に「シソ科」の植物は沢山あり、バジル、ミント、ローズマリー、セージ、マジョラム、オレガノ、タイム、レモンバームなど多くのハーブを含みます。特徴として芳香があり、葉が対生し、茎が四角形という特徴があり(例外もあります)、古くから人間に利用されてきた有用な植物達です。ハーブの魅力に取り付かれ、「ハーブの薬効」を一通り実践し疑問に思った事、それはあまりに「日本のハーブ」が疎かにされている事でした。薬味に使うシソやねぎ、ミツバや生姜も立派に「薬効」が在るにもかかわらず、スポットが当たらない…?(人気が出ない・話題に上らない)なるほど、私を含め日本人はそんな感じだな…と反省も含め、またシソ科の特徴である「四角い茎」に興味を持ち「まずは、実践」という事で日本の、野生(自生)ハーブ探しに行動開始です。その矢先の8月初旬、酪農をしている親類から兄へ連絡があり「ソルゴー(飼料用植物)を刈っていたらハッカ(薄荷)があり、すごい匂いでびっくりした!」という。その日は所用があり駆けつけられなかったが、後日その情報を元に、本当にあるのかな?と初めてのハーブとの出会いにドキドキしながら近所の里山へ(親類の所は全部刈り取られてしまったので…)。

 表題の「日本のミント?」という表題ですが、日本に自生している薄荷(ハッカ)は中国原産で、ハッカ脳(樟脳と同じ意味?)を穫る為に日本で栽培された物が野性化したという説もあるが、こんな太平洋側で三方向海に囲まれた房総半島の先端でそのような事があったとも考えられず、また1カ所だけではなく数カ所で確認されている事を考えると、元々自生していたと考える方が自然だと思いますが、いかがでしょう?。万葉集にも登場しますし…。
 ハーブを栽培していて思った事ですが、同じハーブでもその環境により育成状況が違っていること=そのハーブの精油の成分が微妙に違っているという事です。その「土地」の養分で育っているから当たり前かもしれません。という事はもしかしたらその「土地」でしか出来ないハーブも有る事になります。その土地でしか出来ないハーブが、その土地を生きる人達の治療に協力が出来るならすばらしい事ですね。もしかしたらこれがハーバルライフの基本中の基本かもしれません。そうなると、この土地に自生しているジャパニーズハーブは宝だ!との思いで里山を探します。

 まず、ミント類は水気の多く、半日陰のような場所に好んで育成するので、それを目当てに探します。(育成適温が低いのかも…)南房総は河川が少なく、農業をするためには堰を作って夏の暑さ・乾燥に備える必要があり、里山には多くの堰が点在しています。また、堰周辺の低い土地や溝には湿地があることも多く、そんな場所を目当てに探します。とある堰の入り口には新興住宅地が出来、「とうとうここまで住宅が…」と時代の流れを感じながら整備された進入路に入り、住宅地とは反対側の手付かずの藪の中に白いシソ科特有の花を発見!もしやと思い近づき観察。「葉は対生※1…OK」「茎は…四角い!」。枝全体を下からすくい上げ、香りを確かめようとした瞬間、すーっとしたメントールを甘くし、カンファー※2の香りが少し混ざった匂いが立ち込めました!間違いありません、探していた薄荷です。ハーブを栽培された事のある方に、一番日本の薄荷に近い香りのハーブは「ペニーロイヤル」の香りを想像していただければいいと思います。「こんな所に生きているんだ…」と改めて回りを見回しました。堰の斜面の北側、周りより低く窪みには水が溜まっている半湿地の様な場所でした。「他には…」と周りを見渡すと…「!」私が発見した部分は群落の一番端、なんとこの場所一面薄荷の大きな群落でした!発見した北斜面から南側の斜面に向かって大きく広がっています。草高は高くても40cmほどで他の草木の間に混ざって育成していました。他の植物を枯らしてまでも広がる生命力の旺盛な西洋のミントと違い、他の植物と共生している薄荷に、なんとも日本的な部分を感じます。さて、収穫です。自宅で栽培するための根付きの株を2つと、大き目の枝を10本ほど収穫しました。けなげに自生するハーブを根こそぎ持っていくほど愚かで自虐的な事はありません、皆さんも野生のハーブを収穫する時があれば注意しましょう。粘土質のぬかるみで泥だらけになりながらの収穫も、薄荷のさわやかな香りで癒され、また「こんな場所に良く…」と感動しながらの収穫は、おのずと薄荷に話しかけながらの作業に、同行した妻は笑っていました。帰りの車中も良い匂い…。

 帰宅し、まずは株を植えつけます。一株はミントの自生する北側の湿りがちな場所へ。もう一株は北側にある散水用の蛇口下の、水はけの悪い場所へ。自生していた場所の環境と一番近い場所です。結果ですが、最初に植えたミント近くの薄荷は、程なく枯れてしまいました。根は成長した形跡も無く、植えつけた時のままでした。もう1箇所の、散水用の蛇口下の薄荷はなんとか成長しています。同時に収穫した枝は半分をドライ用に乾燥させ、あと半分はお茶とモヒートにして頂きました。フレッシュ薄荷ティーはすごくおいしい!目にしみる程のメントールに、甘い独特の香りがいい!普段あまりハーブティーに興味を示さない子供たちがお砂糖を入れ「おいしい!」と飲んでいます。

 兄に教わったカクテル?で、モヒート(?)と呼んでいます。まず、大き目のグラスに薄荷の枝を折り曲げギュッとなるまで押し込みます。そこにラム酒(ドライでも可、私はダークラムが好きです!)を底2センチ程注ぎ、砂糖を小さじ2程入れます(お好みで量は加減して下さい)ここからが本番です。グラスの中の薄荷を潰し、エキスをラムに溶かします。方法は、グラスが壊れなければどんな方法でもいいのですが、私は太目のマドラーや、割り箸を割らずに、太い部分を使用して潰しました。でも、潰しすぎには注意!です。細かく潰れると口にさわり飲みにくくなってしまいます。ほどほどに潰しましょう。潰し終わったら、トニック(サイダー)を注ぎ完成です。ラムの香りと、薄荷のすっきりとした香り、野性味ある植物の青臭さがソーダの甘みとマッチして暑い夏には最高のカクテルです!
 
 後日談ですが、発見した薄荷の群落はその年の秋に、反対側にあった新興住宅地が拡張され、現在は見事な宅地になってしまい、夏の楽しみ(会う楽しみ・味わう楽しみ)が1つ無くなってしまいました…。でも、あの場所の薄荷の子孫は、自宅の散水用の蛇口下にしっかり生きていますよ。まだまだ収穫は無理ですが…。

※1 対性…葉が茎の一つの節に2枚向かい合ってつくこと。
※2 カンファー…樟脳のこと。クスノキの中に含まれている。

Hakka


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